令和4年5月22日 邦楽 春の会

5月22日、吉祥寺パープルホールにて、邦楽演奏会が開催されました。コロナ3年目、ガマンを強いられてきた日々の思いを解き放つかのように、出演者それぞれの晴れ舞台となる、たくさんの出曲がありました。

邦楽の演奏会というものは、長唄演奏会、三絃・箏曲演奏会というふうに、種類ごとに開催されるのが一般的ですが、この舞台では、楽器の組み合わせも、音楽のジャンルも時代も異なる音楽が次々に演奏され、フィナーレは会長杵屋徳衛師のオリジナル曲という構成。箏曲7曲、箏現代曲1曲、長唄5曲、三味線現代曲2曲、尺八独奏1曲という、邦楽の会としては珍しい、バラエティに富んだ盛りだくさんの演奏会になりました。

「ふだんは、和楽器の音を聞く機会はあまり無いので、新鮮な体験だった。生で聞くのは大事だ。」「古典の曲も現代的な曲も聞けて、和楽器の可能性の広さを知った。和楽器すごい。」「複雑な変拍子が入ったり、ぞくぞくするような展開の曲でも、演奏者が表情ひとつ変えないのがクールだった。」「長唄の、唄と三味線の掛け合いが楽しかった。ボーカルと伴奏という単純な関係ではないのがいい。」「お琴と尺八は音の相性が抜群。日本人ってセンスいい。」

聴きに来てくれた友人たちからは、こんな感想をもらいました。これを機に少しでも邦楽応援団が増えてくれれば頑張った甲斐があったなと、思った次第でありました。

杵家 七可鷺