令和4年5月3日 謡曲大会

ロシアのウクライナ侵略による世界経済の停滞が世情に暗い影を落としつつある中、コロナ感染数に落ち着きが出始めたこともあり、春の謡曲大会を開催することを決定した。広告チラシの部数を少し増やして配布し、お陰で見学者が意外と多かった。

参加演目について、仕舞は、葵上、墨田川、春日竜神、羽衣キリ、善知鳥(うとう)、蝉丸クセ。独吟は、高砂、勧進帳。素謡は、田村、忠度、羽衣、熊野、桜川であった。謡曲は大きな声を出して謡う芸能なので、できるだけマスクを着用することを心がけ、仕舞をする方はマスクなしで舞うこととした。観世流吉祥会、金剛流純星会の皆さんが、コロナを一時忘れて熱唱、熱演している姿を見ると、日頃の成果を発揮できる場があることが、何にも代えがたくありがたい事であると感じられた。

今回は、ソーシャルディスタンスを保ちながら観客の方々を受け入れることが出来たことも嬉しかった。発表会があり、観客の方がいらっしゃると、お稽古にも熱が入るので、次回の謡曲大会も予定通り開催出来ることを切に願っている。新しいことも取り入れながら、出演者も観客の方も楽しく過ごせるような大会運営を目指したい。

武蔵野市謡曲連盟会長
三澤 建美

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