令和4年9月25日 謡曲大会

八月に勢いを増していたデルタ株の感染者数が、九月に入ると、大分落ち着きを見せ始め、今回も謡曲大会を無事に開催することが出来ました。集合してお稽古をすることが困難で、オンラインで練習する会もありましたが、皆さんが参加して開催することができて本当に良かったと思います。

参加演目には、仕舞、独吟、連吟、素謡がありました。

仕舞は、女郎花(おみなめし)、枕慈童、駒之段、半蔀(はしとみ)、雲林院、砧。

独吟は、起請文(きしょうもん)。連吟は、班女。 素謡は、井筒、小督(こごう)、阿漕(あこぎ)、蟬丸、黒塚でした。

観世流吉祥会、金剛流純星会の皆さんが、舞台ではそれぞれの役になり切り、熱演をしていました。謡曲や仕舞は、普段から練習を積んでいないと本番で謡ったり、舞ったりするのが大変困難な芸能です。コロナでお稽古が制限される中でも工夫しながら、皆さん、それぞれのお役を演じておられました。まだ、コロナ感染の心配があり、対策を講じながらの開催で、観客数も多いとは言えませんが、観て、聴いて楽しんでいただける観客が十数人あったことはありがたいことでした。

私たちは、発表会を目標に日頃のお稽古をしてきているので、こうして発表の場を持ち続けられることは研鑽のためには非常にうれしいことです 。

このコロナ禍が早く収束し、安心して観客が集まれる日が来ることを願うばかりです。

武蔵野市謡曲連盟会長 三澤 建美